少し前から、Amazon Kindleアプリに見たことのないアイコンが表示されるようになりました。
白いアイコンに「k」って書いてあって、オレンジの帯で「KINDLE」って文字がついているやつです。押しても開けない。
なんだこれ?ってことでAmazonに聞いてみました。
目次
Android/iPhone両方のアプリに謎のアイコンが出現
こちらはXperia Z4 Tabletのスクリーンショットです。
Xperia X Performance、iPhone XのKindleアプリにも同じアイコンが出現しています。
しかも、端末によってライブラリ内に表示されるこのアイコンの数が違うっぽいんですよね。
なんじゃこりゃ?
ということでまずは原因を調査しました。
可能性その①:過去に削除した作品のゴミデータ?
過去に購入した後に削除した作品データが、何かの切れ端みたいなゴミデータを残しててそれが表示された?
ってのが真っ先に思い当たりました。開けないこと、端末ごとに数が違うのもそこらへんの理由かな?と。
可能性としては大きいと思いますが、気になる点が1つ。数が多すぎるんです。
手元のXperia Z4 TabletのKindleライブラリには、このアイコンが158個もありました。
一方で僕のAmazon Primeアカウントに紐付いているサンプル作品は今のところ2個しかありません。
ちょっとこのへんオマケ情報と一緒にご紹介しますね。
閑話休題:Amazonで買った本の履歴を見る方法と、買った本やKindle UnlimitedでDLした本を削除する方法
Amazon.co.jpにアクセスし、アカウントサービスから「コンテンツと端末の管理」に進みます。
すると「コンテンツ」タブ内に、そのアカウントで買った(0円のも含む)デジタルブックの履歴が表示されます。
「サンプル」で絞込めば購入したサンプルの数もわかります。
ただ、この一覧に表示されるのはいわゆる生きているデータ(本)のみで、削除済みのものはここには表示されないようです。
本を削除する時はチェックボックスを使って一括で操作することもできますが、Kindle Unlimitedで読んだコンテンツを削除する際はここから1個ずつ行うみたいです。
この画面で削除したコンテンツは購入履歴が失われるため、削除後に再度読みたくなった場合、再購入する必要があります。
読まなくなったという理由で使う場所ではありません。たとえばサンプルを見て気に入って本を買ったのでサンプルを消すとか、そういう時に使うものです。
読まなくなったものはここからではなく、通常通りアプリから削除(端末から削除)にしておけば、再度読みたくなった際に再ダウンロードだけで済みます。
話を戻して、自分の記憶を辿ってみても過去に158個も本を削除したことはありません。
そうそう開く場所でもないしネ。
というわけで可能性その2にいきます。
可能性その②:サムネイルの読み込みに失敗した?
たとえばファイルマネージャアプリなどで画像ファイルを表示した際、その画像がアイコンサイズに縮小されて表示されることがあります。
このように「見本」として使われる縮小された画像を「サムネイル」というのですが、これは立派な画像データでして、キャッシュのような扱いで端末に保存されています。
Kindleはじめ電子書籍リーダーにおけるサムネイルの場合、たいていは本の表紙画像になると思います。
ちなみにWikipediaによるとサムネイルの語源は「thumb」+「nail」で、直訳して「親指の爪」のように小さいものを意味するんだそうです。
アプリ起動時に何らかの原因によりこのサムネイルが読み込めず、空のブックみたいな扱いで表示されているのかな?とも考えました。
ただ、それだとその本を開けない理由にならないんですよね。本のデータ自体が壊れているなら再ダウンロードしなきゃなりませんが、158個も同時に壊れる理由も見当たらないし、そもそも購入した本はちゃんとライブラリに表示されているっぽいし。
また、データが壊れた程度ならこれでなんとかなるはずです。
Kindleアプリの「その他」タブから「同期」を行う方法。全部一気に直らなくともいくつかは修復できると踏んでたんですが、これでも1個も変化しなかったため、これは違うんじゃないかと思います。
データが壊れる原因として内部ストレージの容量不足も考えたんですが、それだとiPhoneXで同じ症状が起きる原因が説明できません。ストレージ12%くらいしか使ってないもんw
というわけで半ばお手上げ状態となり、Amazonカスタマーサービスに尋ねることにしました。
意外な理由が判明?アイコンの正体はまさかの設計ミスの可能性
Amazon側の説明としては次のようになります。
はっきりした原因については調査が必要になるものの、もしかしたら端末内に保存されたドキュメントファイルである可能性が考えられる。
Kindleアプリとしてはまったく予期していない動作となるため厳密にどこまでを「ドキュメントファイル」と定義できるかはわからない、つまりどの拡張子を認識しているのかまではわからないとのことでした。
つまり、ストレージ内に入っているドキュメントファイルが勝手にライブラリに表示されているとAmazonは言っていることになります。
当然、Amazonで販売している電子書籍とは形式が違うため開くことはできません。またこれなら端末ごとにアイコンの数が異なるのも納得。
Kindleブックと同じようにライブラリでアイコンを長押しすれば削除することもできますが、その場合Kindleアプリ上から削除されるのか、端末から削除されるのかも不明です。(=どのファイルかわからないので削除されたか確認しようがない)
いやちょっとまってそれって結構クリティカルな問題じゃない??
本来サードパーティアプリがアクセスすべきでない、してはいけない「対象コンテンツの範囲外」にあたるユーザーデータに、意図せずとはいえアクセスしちゃってるってことでは?
とも尋ねたところ、調査して原因が判明し次第連絡をいただけることになりました。
連絡があり次第更新したいと思いますが、そういうわけで現状このアイコンが出現する場合、対処は慎重に行う必要があります。
謎アイコンがライブラリに出現した場合の対処法(推奨事項)
Amazonカスタマーサービスと相談し、次のように扱うのが良いだろうとの結論に至りました。
コンテンツの個別削除はしない
意図せずにストレージ内のKindleブックとは別のファイルを削除してしまう危険があるため、謎アイコンの削除はできるだけ行わないほうが良いと思います。
可能であればアプリの再インストールを
こちらではこれは試していません。一度アプリを削除するとダウンロード済みのコンテンツも全て消えてしまうため、50冊程度の再ダウンロードが必要になってしまうからです。
というわけで、原因がはっきりするまでは謎アイコンは無視するのが良いんじゃないかと思います。
鬱陶しい場合はKindleアプリで「本」「すべてのアイテム」を見るのをやめ、「コレクション」で管理すると良いかと。少なくともTomの端末ではコレクション内に謎アイコンは1つもありません。
オマケ:それはそうとエリア88はいいぞ
サムネイルが映っているのでちょっと紹介w
どんだけ古い話してんだよ、と、知ってる人からツッコミが飛んできそうですがw
新谷かおる先生による「エリア88」は、なんと1979年にスタートした漫画です。約40年前。
なんでいきなりこんな話してるかというと、年末に帰省した際、親の実家の押し入れに積まれてたのを見つけたんですよ。
僕がガキの頃からずっと置いてあったんだけど、今までずっと少女コミックだと完全に勘違いしてまして、放置してきたんです。
ちらっと読んでみてそんな自分を恥じました。
表紙のタッチからして女性作家による少女コミックテイストがぷんぷんしますが、開けてビックリ、中身は松本零士ばりの本格ハードボイルドSFです。それも999クラスじゃない、ヤマトレベル。
中東の外人部隊に売り飛ばされたイケメンパイロット候補生が主人公なんですが、まーほんと、漫画内にこんなにいっぱい「※(注釈)」をちりばめた作品は珍しいですヨ。もやしもんみたい。
アフターバーナーだのAAMだのといった戦闘機や兵器関連の専門用語がてんこ盛りです。
用語を正確に使用しているだけに、シーンの描写や表現も相当にリアル。空戦で無理なアクロバットして機体がきしんだり、被弾して破片が跳ね回って流血したりと、手に汗握る戦闘模様を見ることができます。
軍隊を扱ったファンタジー作品はいっぱいありますが、これはかなり深掘りされていて面白いです。そうそう松本零士ってこういう着眼点で描くんだよねーと思っちゃったりなんかして。Wikiによると新谷先生はアシスタント経験が2年あるそうですから、タッチだけでなく雰囲気が似てるのも納得です。
描かれるのは戦争の悲惨さ……ではなく、男のロマンでこれまたビックリ!
ご存じない現代っ子はぜひともご一読を。Kindle版あります。全13巻なので読みやすいかと。
そんな感じ!
この現象に一年以上悩まされていましたが、ようやく情報を見つけました。確か二年ほど前のアップデートからこの現象が発生し始め、再インストールや端末変更をしても再発しています。
見つけ次第端末から削除していますが、アップデートの度に再び生成されます。今回のアップデートではかなり大量に生成されたので、いい加減どうにかならないものかと検索してこの記事に行き当たりました。結局解決方法はわからないので、もうAndroidでのKindle利用をやめるしか解決しないかなと思っています。
コメントありがとうございます。
こちらも相変わらずこのアイコンが出たままですが、最近のアップデートで「ライブラリ」内で同じ本がまとめられるようになってからは「ライブラリ」にはこのアイコンは出現していないようです。
なので「ホーム」を使わず「ライブラリ」を使うようにすると良いかと思います。
同じ現象が起きてこちらのページにたどり着きました。
記事を読んで端末ファイルへの権限を許可していたことに気づき許可を解除したところ改善されました!ヒントをくださりありがとうございました。
おーなるほど、こちらこそ参考になりました、ありがとうございます!