【講座】ショップにカモられるな!スマホで使うmicroSDカードの選び方

実は今日、有給をいただきました。
とうとうきたかといった具合に、声が出なくなって。

以前よりも発症が遅く、また喉はすごく痛いけど咳き込む回数が明らかに少ないのでこの時の対処法は効いてるのかななんて思ってもいますが。

で、今日の話題はmicroSDカードについてです。ちょうど旬なので。

【速攻レビュー】ソニーの「高音質microSDカード」は本当に高音質なのか? (1/3) – Phile-web

Twitterでも言ったけど、これはちょっとした革命かもしれないと思っています。
今までmicroSDを選ぶ時は、普通の人なら「容量と価格」、スペックにこだわる人は「スピードと耐久」が基準になっていたかと思います。

そこに付加価値がついた。

たとえばこのカードがTLCだったらと思うと…。

よくも悪くも、SDカード選びの基準が変わりそうな予感がしています。

SDカードの選び方 – 規格について

※一応前提として、スマートフォンに使用するmicroSDカードについてのお話とします。それ以外の用途で使う製品のことは考慮しません。
※今回の記事は初心者が買う時の判断基準を示すのが目的ですので、具体的な部分はほぼ省きます。

microSDカードには大きく2種類の「規格」が存在します。容量と速度に関わるものです。

が、容量に関してはエンドユーザーが考えて選ぶ必要はまったくありません。

なぜならこの規格とはカードの容量でのみ決まるものだからです。

  • 2GB未満の容量を持つものが「SD」
  • 2GB以上、32GB以下の容量を持つものが「SDHC
  • 32GB以上、2TB未満の容量を持つものが「SDXC

と定義されます。
ただ現在2GB未満で流通されているようなSDがまず存在しないので、「SD」は省きます。

唯一「未満」ではなく「以下」とした通り、32GBの容量を持つものは「SDHC」に定義されます。

通常サイズ、マイクロサイズ、今は見かけることがなくなってきたミニサイズどれも同じはずです。

SDXC規格の大容量カードが登場したのはここ数年の話だったと思いますが、当時は「64GB SDHC」などと間違った表記をすると笑われるよなんて言われていました。

SDカードにはデータを読み書きする速度が異なるものがある

主にSDカードの選定基準となるスペックとして、SDカードは「データの読み出し」「書き込み」にかかる速度が決まっています。
そしてこの速度は現在だいたい6種類存在します。

容量が同じなのに値段が違うのはこの速度規格に影響を受けている場合が多いです。

そしてこの速度規格は(ちょっとあいまいですが)「SDHC」と「SDXC」ではまったく別の表記方法をとります。
なお、SDカードの速度規格のことは「スピードクラス」と呼称します。

SDHCの速度規格 – class

SDHC規格のカードには4種類のスピードクラスが存在します。

  • class2 … 2MB/秒
  • class4 … 4MB/秒
  • class6 … 6MB/秒
  • class10 … 10MB/秒

となっています。

このスピードクラスは【必ず】カード表面に記載されています。絶対にあります。書いてないものは偽物(実際SDカードの海賊版は少なくない)です。

カード表面に、classの頭文字「C」の中に等級を書いた感じでこんなマークが記載されているはずです。
参考URL:SDスピードクラス表示とは? | 東芝 Pocket Media

この速度規格は3G/LTE通信速度に表される「ベストエフォート」と同じように目安となるものですが、大きくことなる点があります。

この速度規格は「最低速度」を保証するものであり、たとえばclass10と書かれたカードは最低10MB/秒の速度が出ると保証されています。

アタリ(良い品)を引き当てると30MB/秒くらい出ることも結構あります。

※ただし速度計測にも一定の基準が設けられているため、経年劣化や使用による摩耗は考慮されません。またこの速度はシーケンシャル速度のものと推測されます。

SDXCの速度規格 – UHS

大容量のSDXC規格のカードになると、更なる高速化が求められます。128GBものデータを保存したのに毎秒10MBしか読めないようでは使いにくいということです。

SDXC規格では、速度規格を「UHS」と表記します。読み方はウルトラハイスピードです。

現在の製品は(少なくともXC規格としては)容量がすこぶる小さいので、UHS規格は1つと考えて差し支えありません。が、厳密にはUHS-2や3も定義されているようです。
※補足:SDXC規格の理論上の最大容量は2TB(テラバイト)です。1TB=1000GBです。128GB(ギガバイト)しかない時点で「小さい」といえます。

64または128GBの、現在主流のSDXCカード(デジカメ用等通常サイズの場合は256GBなんかも)の表面には次の表記があるはずです。

こちらもclass表記と同様、UHSの頭文字「U」をあしらった中にスピードクラスが記載されています。

ちょっと前、Xperia Zの発売されたくらいの時期でにわかに話題となっていましたが、容量の大きなSDXC規格のカードは対応したリーダーでしか読むことができません。
これは主にフォーマット形式の違いによるもので、昔の製品はFAT32という形式でした。これが32GBまでしか想定していなかったので、それ以上の容量(exFATという形式になるかと思います)でフォーマットされたカードを読んでも全容量が表示されなかったりしました。

最近のフラグシップならほぼXCに対応しているので(MVNO界隈を除く)、大丈夫だとは思います。

ここでも補足しておくと、UHS-1とclass10は最低保証速度が一緒です。
ただしUHS-1は最大転送速度が理論値で104MB/秒もあります。

こういう表記をされるとユーザーとしてはとても困ります。恐らくですがこれはclass10準拠だと思います(読み出し速度90MB/秒になってるけど)。

※上位互換となるためXC規格のカードに「class10」と書いてあることは多いです。

あ、それと、UHS規格の場合は数値をI(アイ)で表示します。UHS-1 = UHS-Iです。

というわけで、SDカード選びの基準は大きく3つ、「容量(HC/XC)」と「スピードクラス(class/UHS)」、それらを「価格」と比べてベストなものを選ぶという流れになります。
本来は更にここに「耐久性」も加わります。SLC/MLC(TLC)と呼ばれる規格で、Flashメモリの構造に関係しているのですが、恐らく現状99%くらいの製品がMLCまたはTLCなのでここを吟味することはかなりのマニアでもない限り不可能だと思われます。

豆知識:SDに速度を求める状況とは?

素早く読み込む必要のある状況、素早く書き込む必要のある状況は限られるものです。
特にスマートフォン・タブレットの場合、ゲーム機のようにセーブデータを書き込むことがあまりないのでスピードが遅くても困らないケースが多いです。

Tomが想定する読み書き速度を求めるケースは次のようになります。

  • 高解像度写真・長辺映像をSDカードに記録する場合(書き込み)
  • 大容量のデータをSDに頻繁に保存・再生する場合(読み書き)
  • セキュリティアプリを使っている場合(読み込み)

昨今進化した端末、特にXperiaなど解像度の非常に高い写真を撮れるようになっていますが、それらは必然的にファイルサイズも肥大化します。
これを連射しようものならストレージへの負担はハンパなくかかることになります。
また、近頃ちょこっと話題に出てきたRAW画像の保存や4K動画撮影などに対応した場合は更なる高速化も必要になってくるかもしれません。

また、CWM/TWRPのように内部ストレージ全体をバックアップするようなツールを使っている場合、使用するたびにGB単位のファイルを生成するはずです。これらを記録する時間を短縮するためには「速い」カードが有利かと思われます。

そしてセキュリティアプリを使って定期的にストレージをスキャンしている場合、保存容量に関わらず全体を見る可能性があります。この時も読み書きのスピードは速いほうが良いでしょう。

要するに「速度の出るカードのほうが時間がかからないよ」ってことです。
※耐久に関しては言及しません。一応Flashメモリのセルの寿命は1000回~の読み書きといわれていますが、全体が一度に崩壊するわけではなく読めなくなった部分が切り捨てられ「容量がちょっと小さく表示される」ようなこともあるためうまく説明できません。

FolderSyncやRedirect File Organizerなどで自動的にSDにバックアップを溜め込む仕組みを構築したTomにとっては速度と耐久性は結構重要です。

最後の判断基準 – メーカー

スマートフォン・タブレット等で使うmicroSDカードを製造・販売しているメーカーはいくつかあります。

トランセンド、プリンストン、Samsung、SanDisk、東芝等です。

前2者、トランセンドとプリンストンは価格が非常に安い場合があります。
Samsungはたまに独自規格っぽい考えを披露することがあります(↑の32GB UHS1とか)が、性能は折り紙つきです。
SanDisk(サンディスク)はフラッシュメモリ業界のトップです。
東芝は基本的に高価な場合が多いですが、信頼性というただ一点においては他の追随を許しません。耐久度を求めるならここ一択。

Tomの判断基準としては、

  • よくわからない時は東芝かSanDiskを選んでおけば失敗は少ない
  • 嫌いな人も多いだろうけど、サムスンのSDはバカみたく速くて高耐久、低価格
  • トランセンド、プリンストンはハズレの比率が若干高い気がする

となります。

今はもう売ってないかな?(Amazon検索で発見できず)、サムスンの「MB-MSBGA」という型番のカード(micro SDHC 32GB class10)はZを愛用してきた2年間ずっと現役でした。スピードは40MB/秒くらいだったかな。
東芝の技術を…いや、よそう。

「1枚目」に絶対選んじゃダメ – バルク品

「バルク品」と書かれたカードが通販でよく売られています。
エコパックというかリテール品などと同じ意味合いの品ですが、パッケージを簡素化した分かなり安い値段になっていることが多いです。

が、よくわからない方は絶対に値段に惑わされないでください。

SDカードは粗悪品どころか完全な「まがい物」が紛れ込んでいるケースが結構あります。
簡単にいうと、「microSDカードと同じ形をしたプラ版にメーカーと規格を印字したもの」が売られていることすらあります。当然読めませんよ。

少し前にも某所で「Samsungの64GB microSDHC UHS-Iを買ったが容量が32GBしかなかった」といった書き込みを見ました。
何かおかしいことには気付きましたか?

※一応断っておきますが、このケースでは「Samsung」はメーカーロゴを悪用された被害者だと思われます。某地域(東南アジアという説が有力)で作られたmicroSDにSanDiskやSamsung、東芝のロゴを勝手に使用し、あまつさえ容量を偽ってバルク品として出荷することがあるようです。

バルク品は一種のギャンブルです。製品自体の当たり外れはもちろん、海賊版を掴まされるリスクを含んでいます。

特に昨今は容量の大きな製品の価格も落ちてきていますし、多少高くても長く使える「正規品」を選ぶようにしたほうが懸命です。

あと当たり前ですが、Flashメモリは「消耗品」です。セルを使えば使うほどすり減っていきます。中古での購入はバルク以上におすすめできません

店に騙されるな!microSDはこんなに安い

※2016年8月修正

microSDカードは為替相場や新製品の投入などにより価格の変動が非常に激しいため、キャプチャにしました。

キャリアショップに限らず大型量販店などにもいえますが、基本的に店頭で売ってるSDカードはバカみたいに高額です。動作保証は製造メーカーがつけているケースが多いため、別にその店やキャリアのサポートっていらないと思うんですけどね。まとまってたほうがいいにしても、本体よりサポート料金のほうが高いとなるともうわけがわかりません。

2016年8月現在、64GB UHS-I microSDXCカードは2000円しません

もちろん上記の通り輸入品だとか店頭保証だとかいろいろ事情はあると思いますが。
だからこそある程度の予備知識を持って、ちゃんとした品物を選べる目を養ったほうがお得です。いざ不良が発覚した際、製造メーカーの連絡先を控えておく、あるいは検索して突き止められるなら、このようなお得な買い物ができます。

そんな感じ。

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