【Android】気が付くとWi-Fiが切れている、勝手にLTEに切り替わっている現象について

AndroidのWi-Fiが勝手にOFFになる
帰宅後や休日など、自宅Wi-Fiでゆっくりガッツリ寝モバしていたはずが、ふと気が付くとステータスバーに「LTE」の表示が。

ガガーンΣ(゜Д゜;)

なんて体験ないでしょうか。

Lollipop以降は特に注意!Wi-Fiの詳細設定をチェック

特にAndroid 5.0 Lollipop以降へアップデートした端末の場合すぐにこの影響を受ける可能性があります。

Wi-Fi 詳細設定

「設定」から「Wi-Fi」に入り、メニューを押して「詳細設定」を開きます。

スリープ時のWi-Fi接続 場所

「スリープ時のWi-Fi接続」を確認します。

「充電時は接続を維持する」になっていると、充電されていない状態でスリープに入った場合Wi-Fiは自動的にOFFになります。

そしてAndroid 5.x Lollipopではデフォルトでこの設定になっている可能性が高いです。

エリア連動Wi-FiはLollipopで廃止されました

エリア連動Wi-Fi

この機能をONにしている時に端末が検知した位置情報(主にGPSや携帯基地局のセル情報など)をもとに、特定のエリアに入ると自動的にWi-FiをON、そのエリアを出ると自動的にWi-FiをOFFにしてくれた便利機能「エリア連動Wi-Fi」はLollipopからなくなりました。

その顛末はこちらで知ることができますが、要するに「エリア連動Wi-Fiを使っても使わなくても電力消費に差が出なくなった」ためだそうです。

つまり極端な話ずっとWi-FiをON(接続していなくてもON)にしても前ほど電池を使わなくなったってことでしょうか。

Bluetoothも待機電力に優れており、BTテザリング時などは親機側をずっとON(待機状態)で放置することもできますよね。

それでもやっぱ電池が心配だからなんとか制御したいという場合、TaskerWi-Fi Maticなどを使うことがあります。

でも、どう設定してもWi-Fi中にスリープに入ってしばらくするとWi-Fiが切れちゃうという場合、上記の詳細設定を確認してください。

LTEへの切り替えを自動化する方法

上記設定でWi-Fiが勝手に切れる仕様は改善するはずですが、このままだとWi-Fiの圏外でもWi-FiがONのままになってしまい、省電力の観点からはマイナスになります。

そこでWi-FiとLTEの切換えを自動化する方法も追記しておきます。

※AQUOSなど一部の機種(特にキャリア版フラグシップ)はLTEとWi-Fiを同時に使うことでダウンロード速度を高める技術を搭載したモデルもあります。が、iPhoneで示された通り、Wi-Fiに繋がる場面でLTEトラフィックを使うのはもったいないと考えるユーザーが多いため、個人的には切換えを推奨します。Wi-Fiの魅力は高速で安定した通信回線を追加料金ナシ、容量制限ナシで使えるところですからネ。

Taskerの使い方
※この画像について、キャプチャ後に「OFF」と「ON」の名前が逆だったことに気付きましたorz

比較的簡単なプロファイルで運用できます。

Taskerのモバイルデータスイッチ

しかしTaskerのモバイルデータスイッチ(Task→Net→Mobile Data)はAndroid 5.0以上では使えません。

そこで、Taskerの拡張プラグインである「Secure Settings」をインストールします。Secure Settings自体は非rootでも使える部分もありますが、今回の作業にはrootが必要になります。

Google play Secure Settings
Secure SettingsintangibleObject
評価: 4.2 / 5段階中
価格: 無料 (2017/7/21 時点)

 
TaskerとSecure Settingsを準備したらプロファイルづくりをはじめます。

State WiFi Near

まずはプロファイルの発動条件、Contextを決めます。
「PROFILES」タブで右下の+を押し、「State」を選択。出てきた項目の中から「Net」を選び、「Wifi Near」を選択します。

この条件を指定したプロファイルは「指定したWi-Fiネットワークが近くにあれば(そのWi-Fiを掴めることを端末が検知したら)」発動するようになります。

SSIDとMacアドレス

「SSID」と「MAC」に、検出したいWi-FiネットワークのAP情報を入力します。

自宅のWi-FiなどであればSSIDを暗記している場合もありますが、虫眼鏡をタップすれば「現在端末が検出しているWi-Fi AP」の一覧が出てくるので、そこから選ぶこともできます。

この2つを入力し終わったら、最後に一番下の「Invert」にチェックを入れます。

「Invert」とは"反転"、ここにチェックを入れると発動条件の意味が反転し、結果このプロファイルは「指定したWi-Fiネットワークが近くになければ(そのWi-Fiを掴めくなったら)」発動するようになります。

まぁ別にどっちでもいいんですけどネ ┐(´∀`)┌

Secure Settings Plugin

続いてプロファイル発動時に実行する動作、Taskを作ります。

画面下部の+から「Plugin」を選び、出てきた中から「Secure Settings」を探してタップします。

Configuration

「Configuration」の右側にあるペンのマークをタップしてSecure Settingsを起動します。

リストの上の方にある「Actions」というカテゴリを展開すると「Mobile Data」があるのでタップします。

Mobile Data On

「Mobile Data」に「On」を指定してフロッピーマークで保存します。

ちなみに「Toggle」とは"切り替える"ということで、「OnになってたらOffに、OffになってたらOnにする」動作になります。

ここで一息つけるので、今作ったTaskerプロファイルの動きをおさらしいておきます。

指定したWi-Fiネットワークを端末が掴めなくなった時に発動し、モバイルデータをOnにする。

となります。

プロファイルとしてはこれでも動きますが、これだけではまだ自動制御として足りない部分があります。

再び指定のSSIDを端末が掴んだ時にモバイルデータを無効化しなきゃいけませんからね。

Add Exit Task

今作ったプロファイルの右側(Task側)を長押しするとプルダウンメニューが開きます。

そこから「Add Exit Task」を選びます。

先に作ったほうのTaskは「プロファイルが発動したら」実行されるため、Enter Taskと呼ばれます。

これから作るTaskは「発動後に再度発動条件を満たさなくなったら」実行されるものです。

Exit Task側には、さき程のEnter Taskと同様に「Secure Settings」を選択し、Mobile Dataを「Off」に指定してやればokです。

以上で完成となるため、このプロファイルの動作を再度おさらいします。

・指定したWi-Fiネットワークを端末が掴めなくなった時に発動し、モバイルデータをOnにする。指定したWi-Fiネットワークを端末が再度掴める状態になった時に再発動し、モバイルデータをOffにする。

これで「Wi-FiがOnの時はLTEをOff、Wi-FiがOffの時はLTEをOn」という仕組みが出来上がります。

「Wi-FiがOffになった時にLTEがOnでは困る」場合にはExit Taskで作った仕組みをEnter Taskにした一方通行なプロファイル、「指定したWi-Fiネットワークを端末が掴める状態になったら発動し、LTEをOffにする」だけ作っておけばok。ただし、外出時などLTEを使いたくなったら手動でONにすることになります。

AndroidアプリLlama

また、Taskerを買ってない場合や動きがおかしい時、さらにはroot化していない端末の場合はLlamaでも同じことができるようです。
ただしこちらは動作確認していないので確証はありません。

非rootでは使えません

もう1つオマケとして、非root端末に「Secure Settings」をインストールすると「Mobile Data」が非活性化しています。

いくつかの項目はデフォルトで無効化されており、Secure Settingsを開いて自分で有効化する必要がある、というようなメッセージも出ます。

が、残念ながらSecure SettingsのMobile Dataスイッチはroot権限がないと動きません。

そんな感じ。

後日追記:Wi-Fiが切れたら通知するしくみ

【Android】Wi-Fiが切れたら通知するしくみを作ったので配布&作り方紹介[Tasker]

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