子供にパソコンを教える時に注意すべきポイント(リテラシー編)

前回はハードウェア編としてパソコンの選び方をご紹介しました。

今回はソフトウェア編をお伝えするつもりでしたが、その前に前回もお伝えした「リテラシー」ついて、少し掘り下げてお話ししたくなりました。

そもそもパソコンがあると何がどう変わるのか?パソコンって何のためのものなのか?を考えるきっかけになってくれれば幸いです。

はじめに

こどもにパソコンを教えるときの注意点

今や農業にもAI(厳密にはディープラーニング)が導入される時代です。

現代社会において高度なテクノロジーを必要としない産業分野はほとんどありません。

パソコンはその「高度なテクノロジー」と交流し、活用する最も汎用的な窓口です。

なぜここまで普及するか?なぜこんなに必要性が叫ばれているか?

やってみればわかりますが、慣れてしまえば文字を書くよりも文字を打つほうが楽だし早いからです。パソコンは数多くのアナログ作業を「簡単にした」実績があるんです。

この先この流れが止まることはないでしょう。アナログが完全に駆逐されることはありませんが、デジタルが不要になることもありません。

必要な「技術」は前回も言った通り、学校で習います。

親として子に教えるべきは「リテラシー」、つまり、高度なテクノロジーを制御して思い通りに(失敗せずに)動かすためのコツです。

パソコン操作の基本 スマホとの違い

スマートフォンを持つ子供

今や子供たちもスマホを持っていることと思います。その点ではテクノロジーに触れていないとはいえませんよね。一旦その前提で話させてください。

スマホとパソコンは180度真逆のテクノロジーです。できることが似ているため「延長線上にいる」「どちらも同じものを目指している」「仕組みは一緒」と感じることもありますし、僕自身も昔はそう思っていましたが、今は違う考えを持っています。

スマートフォンに代表されるIoT、スマートデバイスの目指す先はシームレスです。シームレスとは、継ぎ目が無いということ。簡単にいうと、目的達成までにかかる手間を究極まで省ききるということです。

目が覚めたことを検知すると自動で今日の天気予報と交通情報を知らせてくれる。友人に連絡を取り、そのままレストランのリザーブとスケジュールを作成する。旅行を計画したら前日にリマインドする。

こうしたタスクの自動化をはじめ、あらゆることを「シンプルに」「必要な時だけ」「確実に」実行することを目指しています。

これがどういうことかというと、スマートデバイスは「使う」ことが前提の製品です。

パソコン版マインクラフト

そんなスマートデバイスと180度真逆にいるということはつまり、パソコンは「作る」ためのデバイスだということです。

たとえば写真や動画について見てみると、「撮影」と「共有」はスマホで行うことが多いでしょう。しかし、撮影したモノを加工したり、保存したりする時はパソコンが活躍します。

一般的なユースケースではイメージしづらいかもしれませんが、作品のクオリティが高くなるにつれてパソコンで作業する人の割合は増えていきます。

ウェブサイトだってアプリだって、使うのはスマホでも作るのはパソコンです。

いわゆるプロの現場というものの話です。

プロとは何か。それをやってお金をもらえる人です。厳密には、そうして作成した作品に対しお金を払ってくれる人がいる人のことです。

つまり仕事です。

パソコン操作スキルは仕事を得る上で非常に強力な手段であり能力です。こう考えればパソコン教育がどれほど大切かもわかると思います。

YouTuberの動画にもMac Proなどが写っていることが多いでしょ?

ブラック企業の悪循環に巻き込まれないために必要なこと

薄暗いオフィス

散々話題になっている「ブラック企業」について、少しでもご存知の方は当然、自分や自分の子供は絶対にそんなところで働かせたくないと考えるでしょう。

しかしそうした壮絶な現場からは「わかっていても辞められない」という悲鳴が聞こえてきます。

これがどうしてか?理由は様々ありますが、社員自身のメンタル以上に現実的な問題が引き起こす「悪循環」が要因の一端としてあると考えています。

会社はいくらでもあるんだから、辞めても次の現場で働けばいい。確かにそれはそうです。なのでブラック企業にお勤めの方に自業自得だなんて言うつもりは毛頭ありません。

しかし、会社は学校とは違ってシビアな面を持ちます。

会社に勤めることは国民の義務ではないため、働きたいと思って応募してきた人を不採用にすることができます。

ではどうすれば採用されるか?当然、その会社が求めている人財になることです。

この国では今まで長い間この部分が誤解され……というより、都合よくとられてきたため今みたいな惨状が広がっています。

あくまでも個人的な見解ですが、今まで会社が必要とする社員の要件はただひとつ、「忠誠心」でした。

言われた仕事を決められた時間内できっちり片付けること。でももうそれだけじゃ生き残れない時代に入りました。誰もが知るような世界規模の大企業も縮小や合併・買収など、生き残りに必死になっている時代です。

そんな中、今更のように求められるようになった資質こそが「技術」なんです。要するに「結果を出せる人」である必要がある、ということです。

かつての就職氷河期と比べ会社に入ることは簡単になったかもしれません。しかし、「稼ぎ続ける」ことはずっと難しくなったといえるでしょう。

自分もこれに気がついたのは20代の後半でした。給料がよくないのにこき使われることに文句を言っているだけでは何も変えられない、時代の変化はあまりにも遅いため変わるのを待っていては自分が潰れてしまうと思い、今の道を目指したんです。

これがブラック企業とどう関わるかに話を戻します。

企業は結果を出せる人を探しています。文字通りの「人財」です。財産になる人です。

そのために必要な「技術」を持っていないようでは、条件の良い会社からオファーを貰うことはできません。

現在働いているブラックな現場を辞めたとしても、また別のブラックな現場でしか働かせてもらえないのでは……というのが、前述した「辞めたくても辞められない」悲鳴の正体だと思います。

経営を徹底的に学び、大勢を束ねるにふさわしい資質を持った「リーダー」が不足していることも大きな要因でしょう。だからこそそういう会社はブラックな環境で人をこき使うことしかできないわけですからね。

もし、社員が若ければまだ可能性はあります。いっそ思い切って誰かの下で働かせてもらうことをやめ、起業するとか。

しかし、そうした体力も最後の一欠片まで会社に吸い尽くされ、かといって急にスキルを身につける勉強時間を取る余裕も蓄えもないため、頭を抱えたまま誰のためかもわからないルーティンワークを延々とこなしながら歳を取り続ける……これが「悪循環」の基本構造です。

そしてそうした悪循環に陥る人に足りなかったものはたった1つ、「準備」です。終身雇用が崩壊し、結果が求められた時に結果を提示できなかった要因は、そのための下積みがなかったことが最も大きいと思います。

ビジネスで握手

この点で自分はラッキーでした。現在の職はWebコンサルタントですが、基礎知識は完全に独学です。誰かに教わったことは一度もありません。だって今の会社に入るまで、同じ会社に自分よりこの分野に詳しい人が1人もいませんでしたし。

転職回数は両手でも足りません。自己紹介時にかいつまんで話したら「おじいちゃんの経歴みたい」と言われましたよ。それもこれも、この道を目指しはじめた20代後半まで「下積み」が何一つなく、孫受けの更に下みたいな小規模な事務所でしか働けなかったためです。この部分は完全に僕の自業自得でした。

そういう経歴だと転職も苦労するんですよね。職歴に載っている会社名に知名度が全くないため、実力も信頼度も示すことができないんです。ただ単に転職回数だけで見られて「こいつはウチに入ってもまた早々に辞めていく根性がないやつだな」と思われるだけだった、そんな雰囲気の面接も何十回と経験してきましたし、1つ前の会社では面接時に社長から「かわいそうだから採用してやる」と面と向かって言われました。でも本当に困窮していたため涙が出そうなほど嬉しかったことを覚えています。こんな情けない人間になりたいですか?

ともあれ、ようやく時代がデジタルシフトしてきた段階で、その中の一部に対し多少なり知識と技術を持っていたことは自分にとって非常に幸いでした。

なので自分は「大人になった後で何の下積みもないことに気付く」とどれだけ絶望するかを多少なり知っているつもりです。

これも昔なら「資格」といえたんですが、残念ながら現代ではあまり役に立たなくなってきています。MOSを持っていない事務職もいくらでもいますし。

しかし、ことパソコンやデジタル領域、特に自分の行っているマーケティング分野においては資格は立派な武器になると思います。なぜなら持っている人が少ないから。

GAIQのような実地で役に立つ上に無料で誰でも自分のパソコンから取れる資格もあります。合格するために勉強すれば実力も上がります。

また、ITパスポートのような難易度が極めて低いのに「国家資格」であるものも存在します。さらにはウェブ解析士のような深い見識を持つと証明できる資格を取得しておけば、現場で活躍するだけでなく次世代を育てるリーダーの資質の一端として評価もされやすくなります。昇進と、それに伴う昇給への道が開けるというわけです。

特にこのことはIT業界人の過半を占めるプログラマやエンジニアを抱えた事業にとっては影響が大きいものです。本当にリーダーが不足しているからです。

プログラミングとなると理系の独壇場と思うかもしれませんが、そうとも限りません。マーケティングがその良い例ですが、施策設計に必須の「ロジカルシンキング」は文系が持つ最強の武器です。

構造を作るだけなら理系も得意としていますが、それを上席者やクライアントにわかりやすく説明するためのストーリーづくりなどは文系のほうが得意でしょう?

つまり誰にでもチャンスはあります。早い段階から始めておけばそれだけ有利です。

そしてそれ以上に、同じ視点で語り合える同じ知識レベルを持った仲間を1人でも増やしておくことを強く推奨します。この効果は子供が成長し、いざ社会に放り出された時、実感できるでしょう。

というわけでいい加減ソフトウェア編もアップしたいので、よければご覧ください。また、ハードウェア編でもお伝えしましたが、子供にパソコンを触らせる上でおすすめのジャンルは「ゲーム」です。

この理由はソフトウェア編で紹介しますが、今言った「同じ知識レベルの仲間」を見つける場としてもゲームは機能しますので、その点でも良い兆候が見られると思います。

そんな感じ。

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