今回はGEARBEST.COMのご厚意により噂のハイエンドイヤホン KZ ZS10 を譲り受けたため、使用感をレビューします。
3,000円イヤホンばかり使ってきた自分としてはまさに驚きの連続でした。
KZ ZS10は組み立て式のモジュラーイヤホン
KZ ZS10はバラバラの状態で梱包されているため、最初に組み立てる必要があります。本体ではなくケーブル側にL/Rの表記がありますので、どっちを差し込んでも大丈夫だと思います。
ステム(イヤーパッドを差し込む円筒形の部分)は一般的な形状をしており、イヤーパッドもS、M、Lの3種類が付属しています。
ただ、本体は以前レビューしたWF-SP700Nと同じか一回り小さいくらいのサイズがあります。
要するに結構デカイということ。それもそのはず、調べてみるとKZ ZS10はBA(バランスド・アーマチュア)を4つも組み込み、更にDD(ダイナミック・ドライバー)も1基搭載しているそうです。
4BA+1DDによる幅広い周波数域を聴く
BA、DDとは、どちらもイヤホンが音を出すためのメカニズムのことで、どっちが良いという話ではなくそれぞれに特徴があるみたいです。
画像はAmazonに載っていたものですが、DDで低域をカバーし、4基のBAは2つが高域用、2つが超高域用としてチューンナップされているようです。
このため極めて広い周波数域に対応できるため、ハイレゾ音源の再生にも耐えられるようです。
実際、単なるMP3を再生してみても明らかな違いを感じることができました。以前何度か、高品質な音を聴くことを「HDRのようだ」と表現したことがありますが、これは本当に音の輪郭がはっきりしています。それぞれのパートが独立し、しっかりと重なり合ってメロディーが形成されるため、楽器を目の前にしているかのような臨場感も味わえると思います。
加えてカナル型であるため若干のノイズリダクション効果も期待でき、静かな自室でクラシックやジャズなんかをかけるとそのまま眠ってしまいそうになりますw
せっかくハイレゾに対応したXperiaを持っていることだし、DSEE HXのフルパワーにも期待してみたいところです。
あいにくとハイレゾ専用機やアンプ等はないのですが、そこまで音質を追求するのではなく、普段使い用としても良いんじゃないかと思いますね。安いし。
樹脂によるフレキシブルなケーブルで耳にがっちり固定できる
KZ ZS10は、この通り耳掛け式のヘッドフォンなどと同じように耳たぶに沿ってケーブルをぐるっと回り込ませて装着します。
回り込ませる部分には樹脂が塗ってあるため、自分の耳の形に合わせて形状を変えることができます。
このためかなりしっかりした装着感になります。
また見ての通り、ケーブルはチェーンステッチのように編み込んであるため、耐久性も高そうです。
KZ ZS10は、このスペックで5,000円を切る価格を実現したことでかなり話題になっているみたいですね。
いろいろと見て回っていると、BA4基搭載というのは3万円クラスだ、という話も見かけました。
確かに、AmazonにはKZ ZS10と同じくモジュラー式でハイブリッド5ドライバ(4BA+1DD)、3万円のイヤホンが販売されています。(クリックでAmazonに飛びます)
もちろんデザインとか素材とか加工とか機能とかオプションとか、スペック以外のロイヤリティも高いのだと思いますけどね。
というわけでKZ ZS10は「ちょっといいイヤホンを試してみたい」と思った時にもベストな選択になると思います。
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