スマートフォン用の液晶保護ガラスに潜む罠

スマホのディスプレイ・タッチパネルを傷から守る、いわゆる「液晶保護フィルム」。
その中でも最も強力なものとして「強化ガラス」を採用した製品というのがあります。

TomがXperia Z3 Compact SO-02Gを買ってからずっと愛用している保護フィルムもゴリラガラス3という強化ガラスを使った製品です。

実は買った当初からちょっとだけ気になっている部分があって、自分なりにひと工夫加えていたことがあります。
今回はこの事例を紹介するついでに、スマホ用ガラスフィルムを選ぶ時に気をつけたいことを書いてみます。

長所:「変形しない」、「擦り傷にメチャ強い」

一般的なPETなどを使用した液晶保護フィルムと違ってガラスは「硬さ」が最大の特徴であり長所です。
この長所が活かされる場面はパッケージを開けた直後から現れ、

  • 気泡が入りづらい(部分的に膨らむことがない)
  • 台紙から剥がす時に伸びない
  • 台紙から剥がす時に千切れない
  • 台紙から剥がす時に折り目がつかない

など、ぶっちゃけ不器用な方でもかなり簡単に貼り付ける段階まで進めます。

加えて、表面がとても硬い強化ガラスは擦り傷にものすごく強くなっています。

この動画はコーニング社が作成した比較動画です。
スタートすると4つのガラスが並んでおり、左から「普通のガラス」「競合他社のガラス」「ゴリラガラス2」「ゴリラガラス3」となっており、徐々に力を加えていく様が映されています。

単純に擦り傷といってもいろんなケースがあって、例えば、

  • フリックやスワイプ操作時に指または爪が擦れる
  • タッチペンを使って操作する
  • ポケットに挿し込む時に布地と擦れる
  • 鞄の中に入れて移動中に他の物と擦れる
  • ティッシュなどで掃除する時に擦る
  • 汚れを落とそうとして服で擦る
  • ベッドやソファなどにポイッと投げた時、液晶側から着地する

考えればまだまだありそうですが、よくあるケースとしてはこんなもんでしょうか。
こうしたケースで液晶側に加わる「摩擦」に対し、非常に高い抵抗を持っているのが強化ガラスです。

あくまでも製品を使ってきた体感としてですが、擦り傷への耐性はPETなどの比ではないとTomは感じています。
柔らかい液晶保護フィルムを使っていた頃は、3ヶ月もすれば表面のスベスベ感が失われていました。そのまま我慢して半年も経つと表面に小さな線が目立つようになってきます。

ゴリラガラスを貼って以降、(割ったことは多いですが)小さな傷がついたことは一度もありません。

短所:「割れる」、「厚い」

保護ガラスは大きく曲げることができません。
無理に曲げようとするとこの通り。

特に、この手の強化ガラスは普通のガラスと違って割れる時は徹底的に割れるような構造となっています。
これは主に安全面への配慮で、窓ガラスやガラス瓶などのように割れた際に大きな欠片となってしまうと、その欠片で手などを傷つける恐れがあります。
こうした事故を避けるため、割れる時に極小の球体となって「砕け散る」ような特殊加工が施されています。

もしも手元にいらなくなった強化ガラスがある場合、飛沫が散らばらないよう布などに包んで割ってみてください。粉々になると思います。

また、液晶保護ガラスは裏面に液晶に貼るための接着剤がついているため、破砕(粉砕)時に破片(飛沫)が飛び散る量がかなり抑えられています。このへんも流石といえるアイデアではないでしょうか。

とはいえ、これはあくまでも衝撃が加わった際の挙動です。
ガラスはガラス、液晶に貼った状態で少し圧力が加わった場合などは、しっかりと(?)亀裂が入ることももちろんあります。

柔らかいPETなどの素材と違って曲げられないガラスは伸びたり折れ目がつかないかわりに、意外と簡単に割れてしまうのが欠点です。

ガラスの厚みが見栄えに致命的な影響を与えることも

ここが今回言いたかった部分になりますが、短所に入れた通り液晶保護用の強化ガラスは厚みも残念ながら結構あります。
0.2mmなど厚みを抑えた製品もありますが、多くの場合この数字はガラス部分のみの厚みとなっており、接着剤を加えた総合的な厚みは倍以上となることが多いと思います。

また、あまり薄すぎるようだと割れやすくなってしまうため、このへんにもメーカーのジレンマが隠されています。

さて話を戻して、写真を見てください。
Xperia Z3 Compactの上部を真上から撮ったものです。

保護ガラス・保護フィルムは近接センサーやインカメラ、受話口などの部分に空いた穴を合わせて貼るのが極意ですが、この写真、受話口側は比較的綺麗かと思うんですが近接センサー側が思いっきりずれてます。
あと1ミリずれたら重なっちゃってたんじゃないかってくらい。

実はこれ、両方位置はちゃんと合ってるんです。

なぜ近接センサーだけずれて見えるか、これが保護ガラスの「厚い」というデメリットに直結します。
よく考えてください。ガラスは透明です。では透明なのに輪郭が見えているのはなぜ?

要するにこの写真に映っている輪郭は「」なんです。
なまじ厚みがあるぶん、影もくっきり出てしまうというわけですね。

その証拠がこちらです。

このように正面から見るときちんと余白を取っています。
更に今は手で持った際に見る角度を考えて、あえて少しずらしました。

自分が見る角度だけでなく、光源の位置にもかなりの影響を受けます。

というわけで、液晶保護ガラスを使っていると、貼る時にしっかり確認したはずなのに、少し使ってたら「あれ?ずれたかな?」と思うことがあると思います。
もちろん接着剤も完璧ではないのでずれることもあるかと思いますが、もっと顕著な影響として「影」が入ることを頭の片隅に置いといたほうが良いかもしれません。

そんな感じ。

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