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最近にわかに熱を帯びてきた「Windows Phone」の国内展開に関する話題。
個人的にあまり期待していなかったのですが、あるニュースをきっかけに、シェアトップを誇る二大OSに対抗する可能性を見出だせそうな気がしたので書いてみます。
Microsoftが本腰を入れて高スペックモバイルに参入、「Surface Phone」開発か
先日流れたこのニュース。
Microsoftのモバイル部門が、なかなか勢いに乗れないモバイルOS「Windows Mobile」を搭載したLumiaシリーズ等の赤字を補填するために、同じモバイル分野ながら好調な成績を叩き出している「Surface」ブランドをテコ入れした「Surface Phone」を開発しているらしい、というのです。
これまでにTomはずっと「なんでNokia Lumiaはハイエンド出さないんだ」とグチグチ言い続けてきましたが、ようやく納得できる方向性を確認できた気がします。
そうなんですよね、Windowsを搭載したマシンのスペックが低いなんてありえないんですよ。
ブラウザ1つに絞っても20以上のタブを開いて切換えたり、そもそも必要なソフトは全部起動しておいて、必要に応じて切り替えるのがWindowsの使い方です。少なくとも、Tomにとっては。
モニタを2~3台繋げてる方も少なくないでしょ?
逆に言えば、低スペのWindowsマシンを買ったとしてそれで何をするの?という感じです。
よしんば(発熱を気にして)モバイル向けのSoCを採用するにしても、せめてグラフィックに優れたTegraなんじゃないか…とも思っていました。これはこれで発熱きっついけどw
Surface Phoneが実現する未来とは
ここからは完全にTomの妄想です。
photo by Ⓒ Microsoft Surface 2 | BestBoyZ |
GIZMODOによると6GBの大容量RAM、500GBの大容量ストレージ(ROM)を搭載するらしい、紛れも無きモンスタースペックとなりそうなSurface Phone。
ちょうど先日紹介したSymetiumもRAM容量6GBのモンスタースペックマシンですが、OSはAndroid 6.0ベース、SoCはスナドラ820です。
ここを更に拡張し、Surface PhoneではぜひともIntel製CPU(それもCherry Trail x7-Z8700クラス)を搭載してほしいところです。水冷スマホは既にあるので、思い切って太めのヒートパイプ入れてみるのも手かと。
そして(モバイル向けUIとかでいいので)exeに対応してください。これは必須要件だと思います。
Symetiumを見て欲しいと思った最大の理由は「デスクトップ」になるところです。これを実現すればSurface Phoneは爆発的ヒット間違いなしだと思っています。
PCをポケットに入れて持ち歩ける時代に
簡単な構成は次の通りです。
- キャップレス防水対応のmicroUSB 3.0 ポートを2個以上搭載
- MHLに対応
- Chromecastのように端末の画面をキャストできる小型のHDMIレシーバーを同梱
- microUSB⇔USB変換機能付きUSBハブを同梱
要するに「モニタと繋ぐだけで即使えるPC環境」をそのまま搭載した感じです。スティック型PCにディスプレイをつけたようなもの、でしょうか。
これでBYODの導入が一瞬で済みます。自宅と会社にモニターを1台ずつ置き、作業は全て持ち込んだSurface Phoneを接続して行います。
既に置いてあるパソコンとはLANやUSBを使って簡単に接続可能です。
ノートパソコンより遥かに軽量で、SIMカードとmicroSDに対応。現在主流のスマートフォンに不足している「処理速度」「大きな画面」に加えて、「マウス&キーボード」の導入、および「Windowsとの親和性」を高めた点でSurface Phoneは仕事に適した端末になるはずです。
が、正直ここまでならAndroid/iOS端末でも十分実用可能です。クラウドストレージ等を使えば多少面倒ですが構築可能です。
Surface PhoneはもっとOSレベルで同期できると良いかなと思います。
端末からPCに一時的にアプリを転送したり、その逆でPCに入っているフリーソフトを端末に転送できると良いと思います。
photo by Ⓒ Nintendo Selling Refurbished Wii U Deluxe for $200 |
もっと言うならWii Uみたいな仕組みを想像しているわけです。
動画をキャストした場合端末側にコントローラーが表示される仕組みは既にありますが、これを更に拡張してExcelファイルをキャストしてモバイルの画面にキーボードやリボンを表示したり、モバイル側でプレビューを表示しながらPCで画像やHTMLなどを作成したりといった操作もしやすくなるはずです。
シームレス連携の究極系、「モニタさえあればいつでもどこでもPC環境を作れる」「1つのアプリをPCとモバイルの両方から操作できる」というのがキーワードになるかなと思っています。
PCデスクに広がる環境を丸ごと持ち出せる自由を2016年に実現できればMicrosoftはきっと息を吹き返すのではないでしょうか。
そんな感じ。
[…] またも興味深いニュースを見かけたので考えてみました。大筋としてはこの時の続きです。 […]