今もまだ現役のXposedカスタムフレームワーク。
主な用途はXperiaに足りない部分を補完することです。
◆Xposed(クロスポーズド)フレームワークについてはこちら
◆Xposedモジュールについてはこちら
使ってるのは7個でした
この7個 |
それぞれの役目は次の通りです。
CrappaLinks
これは短縮URLを展開して本来のURLを確認するためのツールです。
たとえばTwitterでは、貼り付けたURLをタップすると t.co という短縮URLが表示されることが多いはず。
ウェブトラフィックの自動転送を行う「リダイレクト」という仕組みを使うことで実現する短縮URLは、文字数制限のあるTwitterと相性が良いものです。今では文字数に関係なく一律でカウントされるみたいですけどネ。
短縮URLはこれだけに留まらず様々な場面で使われていますが、ちょっとした難点も抱えます。それは本来のURLがわからないこと。
このせいで接続先が国内のサーバーなのか、悪意がありそうか(どっかの公式サイトに似せたドメインだったり、自分が読めないだろう言葉を使う国のドメインだったり)、といったことが一切わからなくなります。
CrappaLinksをインストールして設定しておくと、URLリンクをタップした時にそれが短縮URLなら次のような画面を出すことができます。
短縮URLを展開 |
英語ですが「このURLにアクセスしていいですか?」って聞かれています。YESを選べばブラウザが起動し、NOを選べば拒否できます。
【Xposed】短縮URLをタップ時に自動展開し、リダイレクトさせず専用アプリで直接開けるモジュール「CrappaLinks」|トムとロイド
◆非rootで使える代用アプリ
どちらも同じく短縮URL展開ツールです。
使い方も簡単で、URLをタップした時に出るブラウザの選択肢でこれを選んで「常時」を指定するだけ。
後者はその時に開くブラウザアプリも指定できます。
Xposedモジュールとして使うメリットは、完全に自動化されること。URLの種類ごとに選択肢が出現する煩わしさがなく、快適です。
あとCheck Web Redirectのように「開く時はこれ」と指定できるタイプだと、例えば play.google.com を短縮した goo.gl をタップしてもブラウザアプリで開いてしまうことがあります。CrappaLinksはこれも防げます。
GravityBox [LP]
Lollipop版のGravityBoxです。
このモジュール1個で大量のカスタムを行えます。よく使うのは以下の機能。
- 通知ティッカー … 一応ONですが。
- ダウンロードプログレスバー … DL時に進捗状況をステータスバーに挿入できます。
- Bluetoothアイコン表示 … 標準ではBT「有効化時」に表示されるアイコンを「接続時」に変更。
- ナビバー拡張 … ナビバーの5ボタン化、各種割当変更。ナビリング5個化もたまに。
- 再起動オプション … 電源長押しで出るメニューの「再起動」の項目を増やす。
- 電源メニューの拡張デスクトップ … 切替えスイッチを電源メニューに追加。
- 拡張デスクトップモード … ONにするとナビバーを格納するモードに設定。
- 着信時の裏返しアクション … 着信時に端末を裏返すと着信音をミュートする。
- 不明な発信者画像を指定 … 全画面化と一緒に設定してるけど表示されないorz
- 音量キーで曲操作 … 画面消灯時にボリュームUPを長押しで曲送り、DOWNを長押しで曲戻し。
- メディア音量操作を強制 … 何もない時にボリュームボタンを押すと「メディアボリューム」を変化させる。
- 音量パネルを展開可能にする … 種類ごとのスライダーを出現させる。
- 音量変化時の効果音を無音化 … 誤作動防止。
- 最近のアプリでのRAMバー … タスク画面(履歴画面)にRAM容量がわかるバーを追加。
- スクリーンショットの通知に削除ボタンを追加 … 間違えた時即消せる。
基本的にGravityBoxはAOSPのAndroid OSを想定しているため、Xperia独自のカスタムが施されたロック画面やクイック設定などの設定はうまく動かないことが多いです。
あと通知コントロールはデフォルト設定が面倒なので使っていません。課金はしたけどw
さすがにこれの代用品は……1個1個はあるかもしれないけど纏めてできるのがメリットですし。
あとGravityBoxのレビューなどは何回かやってるのでモジュール一覧からどうぞ。
Greenify
これは正直あってもなくても。ただし便利なことに変わりはありません。
買ってから一度も起動したことがない余計なプリインとか、普段は常駐しなくていいのにウィジェットを持ってるせいで常駐しちゃう便利アプリとかを一時的に「冬眠」させられるモジュールです。
一部機能は非rootでも使えます。
Xposedが必要な機能としては、通話イベント(着信やSMS受信)をトリガーとしてウェイクアップできたり、冬眠した時に対象のアプリが出していた通知を残したままにできたり。
さらにXposedとDonationパッケージが必要な機能として、ハイバネーション機能(他のアプリ経由で冬眠中のアプリが叩き起こされた場合も起こさない)、GCMプッシュによるウェイクアップ、システムアプリの冬眠、「設定」→「アカウント」→「Google」などを表示した際、普段は隠されている同期設定を表示させる、といったことが可能です。
【root・Xposed】【Tasker】Greenifyの小技 : 重たいアプリを快適に使う方法|トムとロイド
※ごめんなさい画像がなくなってます。が、本文だけでも伝わると思いますたぶん。
これもおそらく代用品はありません。「凍結」ではなく好きなときに起動できる「冬眠」になるところがミソ。
Lock Screen Widgets [L-M]
Lollipopで大きく変更されたロック画面には「通知」が表示されるようになり、KitKatのようにウィジェットを置くことができなくなりました。
そこでこのモジュールを使ってウィジェットを挿入しています。
【Xposed】Lollipopのロック画面にウィジェットを追加するモジュール「Lock screen widgets [LP]」|トムとロイド
◆非rootで使える代用アプリ
Androidはホーム画面だけでなくロック画面もアプリで差し替えられる自由度の高さが魅力です。
ウィジェットを置けるものはいくつかあると思いますが、このアプリはウィジェットを置くことを念頭に作られているので位置やサイズ、数も自在です。
制作・提供はNova Launcherと同じTeslaCoil Software(テスラコイル・ソフトウェア)。高い評価を長い間維持しているAndroidアプリ界隈の老舗です。
Screenshot Delay Remover
電源ボタンとボリュームDOWNボタンを同時押しして撮るスクリーンショットの反応速度を劇的に高めるモジュールです。
入れておくだけで、ボタンを押した瞬間に撮ってくれるようになります。マシンパワーが低いため連射は難しいけど、ゲームのハイスコアなど一瞬のチャンスを逃すことがなくなります。
これも代用品はないんじゃないでしょうか。必須モジュールの1つです。
【Xposed】Screenshot Delay Removerのレスポンスに度肝を抜かれた|トムとロイド
Secure Settings
OSの進化と共にセキュリティ面の見直しなどから使えなくなってしまった「Tasker」の機能を提供してくれるモジュールです。
LTEのON/OFFスイッチや画面点灯などを組み込んだプロファイルを作るために使っています。
XInternalSD
2011~2012年ごろヒットした「Link2SD」というrootアプリはSDカードに専用パーティションを作成して内部ストレージの代用にできるものでした。
こちらはSDカードを内部ストレージと認識させることができるモジュール。単純に全てのアプリに対し有効化すると内部ストレージが128GBとかになります。
ただしSDカードの摩耗とGoogle関係の複雑なプリインの挙動には注意が必要。Tomは特定の重たいアプリだけ有効化しています。
特にメリットとしては著作権などの絡みからリムーバブルメディアに保存することを許してくれない電子書籍(Kindle、dブック)を強制的にSDに移せること。
そもそもDLしたファイルは暗号化されてるし(そうじゃなかったりEPUBだったら好きなリーダーアプリで読めるのに…)、著作権をいうならなんで音楽や動画や静止画やフォントはいいんだとも思ったり、いろいろと複雑な事情が面倒ですが個人利用しかしていません(当たり前)。
◆非rootで使える代用アプリ
自分で使ったことはちょっとないんですが、ファイル保存が大きく制限されているKitKatでもSDカードにファイルを移動できるアプリのようです。「共有」を使う仕組みです。
アプリのデータを移すのとは違うと思うので代用と言っていいかは微妙ですが、一応載せときます。
というわけでまだまだXperiaには足りない部分があります。
Androidにも足りない部分があります。
セキュリティと自由度のせめぎあいは今後も続きそうです。
そんな感じ。
XInternalSDなんですが、設定で変更後の内部ストレージパスの欄にSDカードのパスを入力しても内部ストレージとして認識してくれません。
うまくいけばこの方法で設定→ストレージ、もしくは設定→アプリの内部ストレージの容量がSDカードの容量になっているはずなのでしょうか?