photo by Ⓒ Slidescreen|Johan Larsson|2010 |
2015年もあとほんの僅かとなりました。
年末に集中して記事を書くことも考えていたのですが色々あって放置気味になってしまい、毎日帰宅後にアクセスカウンターを確認しては申し訳ない気持ちになります。
長いような短いような、いろんなことがあった一年となりましたが、今年も「トムとロイド」をご覧いただいた皆様に謹んでお礼のご挨拶を申し上げます。
それはそうと母親がスマホに興味を持ちました
photo by Ⓒ Mother|Marina del Castell|2014 |
ウチの親は猫ではありませんが、スマホを欲しがる理由は大きく3つあります。
- そのうちガラケーがなくなってしまうのではないかという不安
- 実家で飼っている猫の写真を僕がせがみまくるから
- 雑談時に出た知らない話題などを即座に検索してみたいと思ったから
1番については完全に僕のせいです。
僕自身がスマホに浮かれまくっていた2年前くらいに、言っちゃったんですよ。「そのうちなくなる」と。
それを予想以上に深く信じたようで、とても不安がっています。ファミコンもできない田舎のおばちゃんが何を心配するのかとも思うかもしれませんが、「携帯できる電話」は交通の便の悪い地域では必須のライフラインです。
まぁそこまで悪い地域でもないんだけど。高速のICもあるし新幹線も停まるしw
ウチの田舎(長野県上田市、映画「サマーウォーズ」の舞台となったところ)の「田舎度数」を端的に表現するなら、
- 電車のドアが手動のものが残っている
- バスの運賃が後払い式、従量制(距離に応じて高くなる)
- 共に1時間に数本程度の頻度
とかになります。地元の人、違ってたらごめん。人生で数度しか乗ったことがないので(田舎者は基本車移動、子供は道が凍っててもチャリで全速です)。
最近はガラホも出たし、ガラケー人気が再燃したなんてニュースも流れたし、まだまだ大丈夫と説得を続けてはいます。しかし心配だけでなく新しい興味も湧いたのなら機種変するのも手かなと思っています。
名前はミィといいます |
初公開。これが我が家(実家)の宝(二代目)です。毛が長すぎて天然シニョンを耳の後ろに作ってます。
初公開といいつつ僕のGoogleのプロフィール写真はこの顔ですw
初代はキジトラ(名前はタマ)、17年生きて数年前に死んだのですが、その時、親しくしてもらった近所の全員が口をそろえて「あんなに優しい猫は見たことがない」と言っていたことが忘れられません。
初代は元野良でした。僕が小学生の頃、夕飯を食べていた時に親父が「外で何か鳴いてる」と気付き、玄関で餌をやったのが縁でした。
どうやらもともとどこからで飼われていたようで、教えてないのにトイレの躾が完璧、しかし誰かと喧嘩したようで外を極端に怖がっており、以来ずっと家の中で共に暮らしていました。
その初代が死んだ1ヶ月後、二代目のこの子がまたも我が家の敷地内に迷い込んできたんだそうです。
両親としては生まれ変わりとまではいかなくとも運命めいた何かを感ぜずにはいられなかったようで、すぐさま家に招いたそうです。
この子は鳴くのが下手です。口を開けてもあまり声が出ないんですが、逆にこっちがあくびとかして大口を開けると顔を突っ込んで匂いを嗅いできます。何なんだ。
そんなわけで現在この子の写真をせがみまくっているため、どうせならカメラの画質の良いスマホもいいんじゃないかと思っています。
悩んだ末に富士通にしようと思っています
らくらくスマートフォンプレミアム F-09E |
初老を迎えた今、はじめてスマホを持つ人という前提で端末を選ぶポイントとしてTomが考えたのは次の部分です。
- カメラのシャッターキーがあること
- アイコン、文字がでかく、拡大も可能ならくらくスマホがいいんじゃないか
- 「Google Now」が使えること
長年Xperiaを使っていてシャッターキーほど役に立つと感じる機能はありません。
まして写真を撮るなら楽なほうがいい。いちいちカメラアプリ選んでタッチフォーカスして輝度いじって…とかやってる余裕はありません。
押して起動、押して撮影。これでok。
フォーカス精度や起動時間については実機を触って確認します。
そして、つい先日ヤマダ電機に置かれていた「らくらくスマートフォン3」のホットモックを触って少し感動したことも影響しています。
これも富士通製、ただしGoogle Playに対応していないモデルとなります。
最大の魅力はタッチパネル
端末画像は全て富士通のHPより |
ドコモのらくらくスマートフォンは、ガラケーに慣れた人でも簡単に扱えるよう、スマホでありながらタッチパネルが感圧式になっています。
軽く指を触れさせる「タップ」では反応しません。ペコッて感じで少し押しこむ必要があります。
富士通といえばよくAppleと比較され揶揄されている企業です。
Apple「指紋センサー搭載したよ!」
富士通「何年も前からやってるよ」
Apple「感圧ディスプレイを用いてまるでボタンのようにしたよ!」
富士通「らくらくスマホのこと?」— furusin (@furusin_oriver) 2015, 9月 9
フォロー外からすいません。問題があるようでしたら言ってください。
機種によっては虹彩認証を持っていたりと、とにかく技術大国日本のイメージを強く持つメーカーです。
初期のカイロスマホとかめちゃくちゃなものを量産しちゃったせいでイマイチ評価は悪いですが、識者たちは口をそろえて「近年はまとも」とレビューしているので大丈夫だと思っています。
Google Playへの対応は意見が分かれるものの…
Googleサービスが使えるらくらくスマホ |
あえて「らくらくスマートフォン3」ではなく「らくらくスマートフォンプレミアム」としたのはGoogle Playに対応しているからです。
しかし、何度も言っているように高齢となってはじめてスマホを持つ人がアプリなんて使うか?
というと、実際にヒアリングもしましたが答えは「NO」です。一切使いません。
じゃなんで必要かって話になりますよね。
母がスマホでしたいことNo,1は「検索」でした。なので、「Google Now」に対応したスマホのアシスト機能、ホームボタンを上にスライド(物理ボタンの場合は長押し)するだけで起動できる手軽さがどうしても必要と判断しています。
更に近い将来Now on Tapが実装された時、さすがにアップデートはしてくれないと思いますが、それまでにスマホの使い方をある程度掴んでいれば、今度は「らくらく」ではなく普通のAndroidに機種変させてもいいかもしれません。
Xperiaにもシンプルホームは入ってますからネ。そうするとカメラの画素も800万から一気に2300万になりますし。
なぜiPhoneじゃないのか
Apple iPhone 6s 画像は公式HPから |
初心者におすすめのスマホNo,1は文句なしにiPhoneだ!
という方は多いでしょう。
僕ももしこれが自分の親じゃなかったらきっとiPhoneを勧めます。
というか母親に話す時も「iPhoneのほうがいいかもしれないけど」とは言ってあります。
しかし、問題が1つ。
僕自身5以降の新しいiPhoneをじっくり触ったことがほとんどなく、iPod touchも第4世代くらいで買うのをやめちゃったため、もし今後「使い方教えて」と言われた時に即答できない可能性が高いので、今回はiPhoneにはしないつもりです。
アプリを使うことが皆無なため無駄に月額だけ高くなっちゃうことも重々伝えてはいるのですが、「検索」に対し強い興味を抱いている以上ガラケーの専用サイトではかわいそうでもあるため、それならそれで「わからないことがあったらすぐに電話して聞いて」と胸を張って言えるAndroidにしようと思ったわけです。
子供の心理と捉えてください
ちょっと違うかもしれない…というかそういっていいかわかりませんが、(少なくとも僕よりは)先の短い人生で、しかもこれまでの長い期間、僕を育てることも含めてしっかりと築き上げてきた財産があるため、多少贅沢してもバチは当たらないだろう、と思って今回機種変に踏み切ることになりました。
なので安さが自慢の格安業界は最初から眼中にありません。必要なのはしっかりしたサポートと手堅いサービス、使いやすさ、そして「ガラケーにはなかった」もの全てです。
家族全員でドコモのファミリープラン、通信容量もシェアプランにしているってのも大きいです。
最低限次のことだけは覚えてもらって、それ以上のことは都度電話で質問するようにと伝えるつもりです。
- カメラの起動と撮影方法
- Google Nowの起動と検索、音声検索方法(ok, Google)
- ブラウザの拡大方法
- スクリーンショットの撮り方
- 写真やスクショをメールに添付する方法(共有の使い方)
残念ながら電子書籍や映画は見る暇がないとのことで、タブレットも今回は視野に入っていません。
ゴルゴ13が好きでよく読んでるのでKindle Fire HDでも買ってったげようかとも思ってたんですが、SIM刺せないと電話できないのでボツとなりました。
FMラジオも車のでいいし…となるとホント月額が垂れ流しに近くなっちゃう気がします。
セキュリティの観点は十分に気をつけさせるつもりでいますが、僕のGoogleアカウントを同期させてAvast!やGoogle Play Musicを共有するのはちょっと危ないのでできそうにありません。
親のアカウントで買い直しかな。
振り込め詐欺に引っかかったことはないし(毎回こっちから電話かける時に冗談で試している)、フィッシングメールも「怪しいのが来た」とメールを開く前に電話してくる程度の警戒心は持っているようなので大丈夫とは思いますが、それでも心配は心配です。
とはいえ僕のアカウントには仕事で使うデータも一部入っているので守秘義務もありますし。
そんな感じで年明けこっちに戻ってきたら顛末をまとめられたらいいなと思っています。
あ!あと、ちょっと大事なことを追記。
セキュリティの観点から、アプリを買う機会がないと断言されたことも踏まえ、母親のGoogleアカウントにはクレジットカードを登録しないよう説得するつもりです。
僕が立ち会える初期設定時にいくつか自動化アプリを入れておくつもりなので、それの購入にあてる費用はドコモケータイ払い……ではなくGoogle Play ギフトカードを使おうと思っています。
これなら残高がアカウントに残るので、後々アプリが欲しくなった時に支払うことがなくなっていいかな、と。
はじめまして。
同じく老いた母(70代)にandroid機を教えるのに四苦八苦している者です。
練習に反応の悪い安タブを渡したせいか、タップやスワイプもうまくできないんですよね…
孫の写真を喜ぶのでやりとりできたらいいなと思ったのですがお蔵入りです。
検索もブラウザでずらっと並ぶのがめんどくさいみたいですし。
TOMさんの後日談を楽しみにしています。
年配の方はYouTubeやMapはウケがいいみたいですよ。
女性ならレシピアプリとかも。
コメントありがとうございます。
うちの親は車の運転をよくするので、音楽プレイヤー、ラジオ、マップを紹介してみようと思っています。YoyTubeもいいですね、話してみます。
端末のタップについて1つ。
>練習に反応の悪い安タブを渡したせいか、タップやスワイプもうまくできないんですよね…
静電容量方式はまだ精度に若干の難を抱えているようです。具体的に、指先が乾燥している場合や爪が伸びている場合、ハンドクリームや絆創膏がついてる場合正常に検知を行えない可能性があると聞いています。
もし試しているなら忘れていただいて構いませんが、まだでしたら一度タッチペンを渡してみてはいかがでしょうか。シリコン製がおすすめです。なくさないようにストラップ式にできるもの、もしくは手帳型のケースと一緒にペンを収納できるものを選ぶと良いかと思います。
液晶保護フィルムを貼らない素の状態なら感度はかなり良いはずです。